ホテル業界では、新調理システムを当初「調理技法」として受け入れたと思われる。多くのホテルのメインダイニングとして位置づけるフランス料理店のシェフらが、当時いち早く本場の革新的な調理技術を習得し始めたのが発端となった。
一時期、従来の調理技術と相対して考えられ、新調理否定論などが、一部の老舗ホテル等で囁かれたが、「従来の調理技術」の基礎の上に「新調理技法」があり、これらを組織として体系立てる事が「新調理システム」であるという認識が広まったことで、近年はそうした誤解も少なくなってきているようだ。
ホテル業は、サービスを売りにする体質から人件費削減には限界があること、また、本来サービスを考慮せずに調理の仕組みを決めることが出来ない等の現実的課題を抱えている。そうした制約の中で、従来の調理技術だけでは景気の変動への対応が不十分になった等の要因から、最近では新調理システムはホテル経営立て直しの旗手とも言える存在になっている。 |